【市川拓司】「いま、会いにゆきます」名言・感想

小説

「欲張ってはばちが当たる」
そんなのひもじい欲張りたい。

その欲は、本当に満たしたいものなのか?
欲望との追いかけっこに疲れてしまった時、読み返したい。

ばむ
ばむ

ネタバレがあるかもしれません。

ネタバレを気にしない方のみこのままお読みください。

名言

「記憶とは、もう一度その瞬間を生きることだ。頭のなかでね」

記憶を失うということは、その日々を生きることが2度と出来なくなるということだ

人生そのものが指のあいだから零れていくみたいにね

いま、会いにゆきます,p.29

幸せな記憶ほど時が経つとぼんやりとしか思い出せなくなりがち。
幸せな記憶こそ追体験したいのに…😢
幸せな記憶ほどしっかり記録していきたい。

「出来ないことを知るのは大事なんだ。」

今回の発作はあれのせいだったんだから、もう飲まなければ大丈夫

いま、会いにゆきます,p.323

そんなにやりたいことではないとしても。出来ないことを自覚すると悔しい。
知って対策できるようになったとプラスに捉えられるようになりたい。

「ただ、あなたの隣にいられるだけでいいの」

きみを映画に連れて行きたかった。

高いビルの上から二人で夜景を見たかった。

一緒にワインなんか飲んでさ。

ふつうの夫婦みたいにさ、ふつうにしてあげたかったんだ。

いま、会いにゆきます,p.368

誰といるかが大切で、何が出来るかはさほど重要ではなかったりする。
「一緒にいる人」と「出来ること」、どちらの優先度が高いのかは人それぞれ。

してあげたいことと、相手が求めていることが嚙み合わない
根本的には一緒にいる人が大切だけど、これが出来ないのは嫌だ とかざらにある。

根本的に自分にとって優先したいのはどっちなのか、見失わずにいたい。

ばむ
ばむ

様々な不具合(恐らく発達障害を含む?)を抱える主人公が

それらと共存し、できることを大切に積み重ねていく日常。

のんびりとした展開に癒され、純愛に心洗われる作品。

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